かねちーをめぐる夫婦ゲンカ
ママ(私)→(マ)
パパ(夫)→(パ)
(マ)大変、大変!
どうしたらいいの!?
かねちーが、大変なことになったの。
でも、そんなのウソなの!!
どうしよう…
どうやって助ければいいの??
(パ)でもニュースになるってことは、
そういうことなんじゃないの?
(マ)違う、違う!
むき出しに書いてあるもん。
だって、あの小説って半自伝的小説でしょ?
つまり半分は…
(マ)かねちーを疑ってるの!?
今すぐむき出しを読んで!!
読んでないくせにそんなこと言わないで!!
(パ)そっちこそどうしたの!?
かねち、かねちって…
ママには守るべき子が2人もいるでしょ。
(マ)だってもし、
3番目に生まれてくる子が
男の子だったとして、
それが、かねちーだったら…
かねちーみたいな子だったら、
守ってあげなきゃじゃん!
(パ)は…??ママ…??
(マ)わかってくれないなら、
もういい!!う、う、うわー(泣く)
(パ)???
まさか、家の中に敵がいるとは…
☆
次の日は節分だった。
帰ってきたパパに、
鬼のお面をつけてもらって
今年も子ども2人と豆をまく。
おにわーそと!
ふくわーうち!
豆をまく手に
だんだん力が入ってくる。
おにわーそと!
おにアーンチめ!!
出てけーこのやろ!!
ふくわーうち!!
おにアーンチめ!!!
目いっぱいの力で豆を投げつけたら、
なんか、ちょっとスッキリした。
パパは私の怒りなど
まったく気づく様子もなく
子どものためのオニ役を演じて終わった。
今になって、冷静に考えれば、
パパに強くあたって申し訳なかったな。
ごめんね、パパ…反省。
はぁ…
私もこの↓Youtubeの又吉さんみたいに、
小説「むき出し」の魅力を
言葉でしっかりと
誰かに説明できたらなぁ…